恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
私より先に、当麻くんが裏返った声を出す。

「そ。美人の香純ママがいてさ~、夜な夜なオレはこのバーに通うんだよな」

「……それって、キャバクラかよ」

当麻くんのツッコミなんて聞いてないお兄ちゃん、ポーッとして自分の世界に入っちゃってる。




香純さん、掃除しに2階に行ってるからね。

きっと目の前じゃ、照れてそんなこと言えないんだ。

「さや、とりあえずなんかくれる? ペットボトルのお茶でいーから」

「当麻くんみたいにコーヒーとかいれられたらイイんだけど、できなくてゴメンね?」

「それ、オレのセリフ。手伝わせて悪かったな。

ウマいコーヒーでもいれてやりたいけど、もうみんな来るしな」

「ううん、気にしないで?」

当麻くんにペットボトルを渡すと、そのまま手を重ねられドキドキ。



……そしたら。

「この店で、エプロンつけたさやさんが働いてる姿想像したら

萌える~、つってましたよ?」

へっ!?


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