恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
指先が当麻くんの唇に触れ、ドキドキ。

一瞬悠馬くんにからかわれた言葉を思いだし周りを見回したけど、

端の席にいるからか、誰もコッチを気にしてるひとはいなかった。

「私……なんにもしてナイよ?」

「いや、十分してもらった。昔のオレなら、こんな企画したりしなかった。

爺さんのためになにかしたいって思っても、照れくさいっつーか……」

当麻くんはちょっとハニかむと、目を閉じて私の手を頬にあてる。



「そういや……今日ってバレンタインだっけ」

「うん……」

一応チョコは持ってきた。買ったヤツなんだけどね。

「なんかもらえんの?」

「うん。あとで、渡すね?」

「今、欲しー」

また始まった。

当麻くん、誕生日にアクセサリープレゼントしたときもそうだったけど、

すぐ欲しがるんだから……。




「ダメだよ。みんなもいるし……」

また悠馬くんに言われたことが頭にチラつく。

そんなにイチャついてるかな、私たち。


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