恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「ん……ダメ」

「ダメって顔かよ。さや、いーだろ……ちょっとだけだから」

当麻くんのちょっとは、ちょっとじゃナイんだってば!

少しずつ近付く当麻くんの顔を見つめ、ソファにつけたおしりをズラし後ずさり。




「……逃げんなよ」

「逃げてナイよ」

「抵抗すんなら、ココで押し倒すけど?」

当麻くんはイタズラっぽい笑みを見せ、

ソファについていた私の手を、勢いよく掴む。

見事にソファに倒れこんだ私を、当麻くんは嬉しそうに見下ろしている。



「ず……ズルいよ」

「別に、ズルくねぇじゃん。バレンタインだろ?

ちょっとぐらい、甘い時間が欲しー」

「それはそうだけど……」

「家じゃ、流星さんも悠馬も見張ってっし?

こんなときしか、さやに触れらんねーって……悲しい」

当麻くん……。




フッと油断したすきに、当麻くんが私に覆い被さってきた!

「スキありっ」

顔が目の前に迫り、ドキドキする中、唇が触れあう。


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