恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
頭ではダメって思ってるのに、当麻くんの優しいキスに、トロけちゃいそう。

当麻くんはキスの角度を変えては何度もキス、キス、キス……。




ボーッとするけど、当麻くんの手が胸に伸びてきたから、

思わずその手を弾いた。

「もうっ! チョコ取ってくる。じゃないともうあげないから」

「マジかよー。……じゃ、いらね」

チョコで引くかと思ったのに、逆効果!?

当麻くんは私をギュッと抱きしめて、離してくれない。



「んーっ、離して」

「ヤダね」

もがくけど、力の差は歴然で、ビクともしない。

力尽きて気を抜いた瞬間、

――ドンッ!

と、壁から大きな音がした。




……えっ?

私も当麻くんも、瞬時に固まり壁の方を見る。

もしかして……

となりの部屋で、誰かに盗み聞きされてたっ!?




今までの甘いドキドキの時間が、ヒヤッとした空気に変わった。



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