恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「もういいわよ。聞いた私がバカだったわ……。流星くん、もう行って?」

うわ、お兄ちゃん!

頑張って!

思わず拳をつくり、力を入れてしまう。



「香純さんっ!」

お兄ちゃんの大きな声が聞こえてくる。

キャー! ドキドキだよ。

当麻くんと顔を見合せ、次のセリフを待つ。




「…………」

「……あれっ。声が聞こえなくなっちゃったね」

壁に耳を押しあてるけど、物音ひとつ聞こえない。

「どした? 放送事故か?」

「テレビじゃナイんだから……」

苦笑してると、当麻くんはなんだかニヤニヤし始めた。

え……なに?




「多分、今頃……」

「え?」

「さ。行くか」

当麻くんは立ちあがると、私の手を握って立たせてくれる。

「今頃……なに?」

「想像つくだろ。イチャイチャ……。

ははっ、今度コレをネタに流星さんいじってやろ」

お兄ちゃんと香純さんが、こんな所で!?

まさか……ね。



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