恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「どした? 流星さんを香純さんに取られたみたいでショック?」

「まさか……」

1階への階段をおりながら、ふたりの行方が気になって仕方がナイ。

うまくいってたならいいんだけど。




う、わ。

今度は1階のカウンターの脇で、月ちゃんと鶴くんがしゃがみこんでしゃべってる。

顔、あんなに近付けちゃってー。

なんだか、みんなテンション高くなってる!?

「な。オレらだけじゃねぇの。バレンタインだしな?

ちょっとぐらいハメ外してもよくね?」

「……きゃっ」

当麻くんは階段をおりている途中で、私にキスしようとしてくる。

「あんだよー、よけんなよ」

「ハメ外すって……いつも通りだし!」

「ははっ、バレた?」

「もうっ!」

この喫茶店の最後の日だから、湿っぽくなるかなと思ったけど、

当麻くんが、楽しそうでよかった。


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