恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
当麻くんは呟くと、ひとりで喫茶店の入口へと向かう。

え……

どこ行っちゃうの!?

慌てて、当麻くんのあとをついてお店を出た。




「……当麻くん。まだ話終わってナイよ?」

外に出ると、空気がヒンヤリ冷たい。

「おぅ」

当麻くんは、入口付近にしゃがみこむと、頭を垂れてしまう。




「……どうしたの?」

「ヤベーよ。爺さんの話、まともに聞けねぇの……。

マジでなくなんだな、この店」

当麻くん……。




話を聞いててツラかったんだね。

だから出てきたんだ……。

「……いつか、当麻くんがまたココにお店を開くんだよね?」

「…………」

「同じように建てようよ。思いっきりレトロにして、店内もわざと埃っぽくするの」

「ブッ……なんだよ、ソレ」

当麻くんは顔を上げないまま、ちょっとだけ吹きだした。




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