恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「バカって……自分だって着てナイくせにっ」

「オレはいーの、体温高いから。……今から、どっかであっためてやろっか?」

「もうっ、言い方がいちいちエロいんですけど!」

「エロいっつーか、まんまだろ。な、『一緒に頑張る』つったよな。

先に帰るフリして、外泊すっか?」

「しませんからーっ」




当麻くんは、私に頬ずりしてくる。

さっきのは冗談だったみたいで、

当麻くんはしばらく私を腕の中に入れて、温めてくれた。

うわぁ、ホントに体温高いんだね。

顔も、手も、心も……

当麻くんと一緒にいたら、あったかいよ。




当麻くんの心がいつでも温まるような、

そんな存在に、私もなれればいいな。




寒空の中、過ごしたバレンタインは、

クリスマスのときとは、またちょっと違う意味で、

思い出に残る夜になった。



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