恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「あーっ! さやさんだぁ、久しぶり~。元気だった?」

女のコは、私を見るなり大きな目を、ますます大きく見開いた。

長い睫に、クリッとした丸い瞳。

色白で、フランス人形のような……。

それは……

鶴くんの妹の、キララちゃんだった。



びっくりした……。

当麻くんに絡んでたのって、キララちゃん!?

っていうか、なんでこの学校に!?



「あれー。嬉しすぎて言葉もナイ?

じゃ、私たち帰るね。さやさん、バイバイ」

え!?

キララちゃん、相変わらずのマイペースっぷり。

当麻くんの腕に自分の腕を絡め、ろう下を歩いて行こうとする。




「オラ、放せって。行くぞ、さや」

当麻くんはキララちゃんの腕を思いっきり振り払うと、

私の前を通り過ぎて、先に歩いていく。



追いかけようとしたら、キララちゃんに肩を掴まれた。

「さやさん。……ココは、じゃんけんで」

はぁっ?


< 343 / 471 >

この作品をシェア

pagetop