恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「あのね……じゃんけんでって言われても。

いつも当麻くんと帰ってるんだよね」

それに私は、当麻くんの彼女だし……

って言いたいんだけど、キララちゃんに通用しないのは

言う前からなんとなくわかっていた。




キララちゃん、私が当麻くんと付き合ってようが関係ナイんだよね。

最終的に、選ぶのは当麻くんだから、

「さやさんも頑張ってね!」って、

よくわからない励ましの言葉をかけられたことがあるんだ……。




「いつも帰ってるなら、今日は帰らなくっていいよね!」

そうじゃな~いっ!

通じないよ、どうしよう……。

あっ、そうだ。

こんな時は、鶴くんだよね。

お兄ちゃんから、説き伏せてもらおう。




「あのね、鶴くんも一緒に帰るんだよ。

一度、1階までおりてみない?」

「え、お兄ちゃんも?」

キララちゃん、お兄ちゃん思いの妹だったはずだから……

なんとか鶴くんから伝えてもらおう。

私と当麻くんの間に、

お願いだから、入って来ないで?


< 344 / 471 >

この作品をシェア

pagetop