恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「キララちゃん、鶴くんから女子校受験するって聞いてたけど、ココにしたんだ?」

「うん。だって、当麻がいるんだもーん。

先生と親の反対押しきって、受験しちゃった」

嬉しそうに話すキララちゃん、すごくかわいいんだけど、

当麻くんを思っての笑顔だと思うと、胸が痛くなる。




「あっ、いけない!」

「なにが?」

「当麻様って呼ぶことにしたのに、つい当麻って言っちゃう」

キララちゃんはぷぅって頬を膨らませる。

「当麻様って……なんかおかしくナイ?」

当麻くんを当麻様って呼ぶの、キララちゃんぐらいだよ。

お互いただでさえ目立つのに、余計目立っちゃう。




「んー。でも、『呼び捨てすんな』って言われたから。

くん付けはナメてるみたいだし、様がピッタリかなって思って!」

え!

その感覚、わかんない。

くんは、ナメてるの!?

様の方が、バカにしてるように思えちゃうんだけど、私には。

……やっぱり不思議ちゃんだよ、

キララちゃん……。



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