恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
1階におりると、オロオロした鶴くんが目に入ってきた。

当麻くんがなにか言ったのかな……。

当麻くんは靴に履き替え、玄関付近で偶然会ったように見える友達としゃべっていた。




「当麻様~っ、すぐ行くね。待ってて?」

キララちゃんは、鶴くんが話しかける前にそう叫んで、

奥にある1年の靴箱まで走って行ってしまった。




キララちゃんの言葉に反応した月ちゃんが、大爆笑。

「当麻様っ!? ぶーっ、なにそれ。あははっ、お腹痛っ。

てか、マジでココ受験したんだーあのコ。さやも大変だねぇ」

そして、私に哀れみの視線を向けてくる。




「キララちゃんが同じ学校なのは嬉しいんだけど……

やっぱり、まだ当麻くんが好きみたい」

はぁっ……。

思わずため息がでる。





「さっ、さやちゃん。キララがココ受験したこと、黙っててゴメン。言いそびれちゃって……」

「ううん」

「……さや、気にすることナイよ。絹川当麻、全然相手にしてないじゃん」

月ちゃんは、入口を指す。


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