恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
できることなら、悠馬くんにはもうウチから出ていって欲しいんだけど。

当麻くんの言う、『帰ってこなきゃいーのにな』は、一時的なモノなんだろうな。




髪を優しくなでられ、ゆっくり当麻くんの顔が近付いてくる。

私も……そっと瞳を閉じた。





「おじゃましまーす!」

はいっ!?

チャイムも鳴らないのに、そんな声が玄関から聞こえてきた。

「なんだぁ? ……ちょっと見てくるな」

当麻くんは顔をしかめ、一瞬のうちに私の上から飛びのいて、玄関まで走っていった。




私ものっそり起き上がり、乱れた髪を手グシでなおす。

そのうちドタドタと、玄関からコッチに向かって歩いてくる音が聞こえてきた。




「あ、さやさん。おじゃましまーす」

ウソッ!

なんで……

キララちゃんがいるのっ!?

キララちゃんのうしろには、鬱陶しそうな顔をした当麻くんと、

そのうしろに、ニヤニヤ顔の悠馬くんがいた。

まさか……

悠馬くんが連れてきたのっ!?

……信じらんない。


< 366 / 471 >

この作品をシェア

pagetop