恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「頼んます! 協力して下さいよ~。あのコ、当麻先輩みたいなんがタイプっつーし。

だったら俺様っしょ? ちょっとはいい顔してぇ」

「なに言ってんの、お前。つーか、キララとよく和解できたよな……」

当麻くん、リビングにいるキララちゃんには聞こえないように、小声で悠馬くんに聞いている。




「コンビニで声かけたんすよね。そしたら、なんでか当麻先輩と間違われてぇ。オレらってちょっと似てますかね?」

顔は似てないけど、雰囲気は……似てるかな。

っていうか、悠馬くんが当麻くんに似せようとしてるんだよね。髪型とか、制服の着崩し方とかが、当麻くんのマネっこなんだもん。

でも、当麻くん直球で返す。

「は? 似てねーだろ」

「そーすか? 仲間ウチでも、似てるって言われるんですけどね……。ま、それは置いといて。

話聞けば当麻先輩もさやさんも知ってるっつーし、

その話で仲良くなろーと思ったら……当麻先輩に会わせろって言われて」

「だからってなんでココに連れてくんだぁ? オレがココに住んでんのあのオンナにバレたら、終わりってわかんなかった?」

「すんません……」

悠馬くんは肩をすくめ、申し訳なさそうな顔をしてる。




悠馬くんって、ホントにキララちゃんがタイプなんだ。

だからどうしても、仲良くなりたかったのかな……。

なんて思っていたんだけど。

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