恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
ちょうど同じ時間に練習が終わったから、当麻くんと一緒に帰っていた。

「同じ時間に終わってよかったね」

「おぅ。さやのクラスが終わりそーだったから、合わせたぜ」

「そうなの!?」

「たりめーじゃん」

うわぁ、嬉しい!

思わず当麻くんの腕にしがみつくと、当麻くんも肩を抱いてくれる。




「けどなー、さやのグループは地味な演出だよな」

ハハッて笑われるけど、当麻くんのグループがチャラ過ぎなんじゃないの?

「踊ったりできないし、私は今のでいいかな~」

「まーな。本番では女子の体育委員が際どい格好して前に出るらしーし? 今から楽しみ……」

際どい格好!?

「楽しみってなに?」

「いや、純粋に楽しみなだけで……あ、応援合戦が、だぜ?」

「ホントに?」

「おぅ、マジマジ」

当麻くんとそんなやり取りをしていたら、

うしろからバタバタと走る音が聞こえてきた。




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