恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「いつものように、そのオンナの気ぃ引こーと思ったんだけど

ソイツ、当麻先輩からの指図だって思い込んでてさ」

「そんな……」

「で、夜中遊んでるときに、当麻先輩刺しに行きやがって。

オレが盾になって、ココをグサリ……」

「えぇっ。そうだったんだ」

そんなことするなんて、信じられないよ。

けど、悠馬くんはなんてことなさそうに、笑みを含んだ笑顔で背中を指差した。




「かなり大きな傷だよね。今はもう……平気なの?」

「全然。それよか、当麻先輩が刺されなくて、よかった。

オレのせいでヤられてたらさ、一生……悔やんでも、悔やみきれねーわ」

「悠馬くん……」

「元はと言えばオレがまいた種なのにな、

当麻先輩が『もう爆弾処理は止めろ』つってきて……。

それから、なんかやたら世話やいてくれる。

逆に……オレが恩売ったみたいんなっちまってさ。迷惑かけっぱなしだよ」

悠馬くんは、ちょっと切なそうな顔をして、唇を噛みしめた。


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