恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「マジっすか。でもなー、ちょっとキツイな、アレは」

悠馬くんは、冗談だってわかってるみたい。

「いったん懐いたら、妹みたいでかわいいぜ? 甘えてくるしな」

「甘えられたんすか?」

なんだかふたりでコソコソし始める。

「勝手にひっついてくんだって」

ひっつく!?




「ちょっと、当麻くん!? そんなの聞いてナイんだけど?」

「いや、なんもねーから」

「甘えさせんの好きっすからね~、当麻さん」

横から悠馬くんがイジワル言ってくる。

「甘えさせちゃダメだってば」

「わーってるっつの。余計なこと言うな、悠馬。

さや、落ちつけ? オレから甘えさせた覚えはねーから」




さっきまで『気持ちわりぃ』って言ってた当麻くん。

すっかり元気になってるし。

フフッ、

当麻くんがいて、悠馬くんがいて。

この3人で過ごす時間も、悪くないな。




結局そのあとは、悠馬くんは気を遣ってくれたのか自分の部屋に戻り、

当麻くんとふたりきりになった私は、

ソファーの上で、ちょっぴり甘い時間を過ごしたんだ。



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