恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「当麻くんっ!」

賭け寄りたいけど、競技の最中だし……って躊躇ってる間に、

2年男子がふたりを抜かして、そのままゴールしてしまった。




うっそぉ……。

「キララ、最悪~。せっかくウチら1位取れたのに」

月ちゃん、そっちの心配!?

「ちょっと行ってくる。当麻くんの様子がヘンだよ」

すぐに起き上がると思ったのに、当麻くんは膝を抱えてその場にうずくまっていた。

キララちゃんは仰向けに倒れて、少しも動かない。




「待って、さや……行かない方がイイよ」

月ちゃんに引き止められたのも当然。

観客席では、3年男子が暴言吐きながら1年に掴みかかって暴れてる。

そしてもちろん、キララちゃんや当麻くんがいる場所へも、数人が走って行っていた。

「当麻くんも心配だけど、3年男子怒り狂ってるし、あのままじゃキララちゃんが大変な目にあっちゃうよ」

「ちょっ……さや!!」

止める月ちゃんを振りきり、ふたりがいる場所へと走っていった。


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