恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「テメェ! ざけんじゃねーぞ」

3年男子がキララちゃんの胸ぐらを掴んで、今にも殴りかかりそうになっていた。

「やめてーっ!」

止めに入るけど、他の男子に体操服の上着を引っ張られ、キララちゃんに近付くことができない。




1年男子も走ってきていて、キララちゃんを殴ろうとしていた3年男子にタックル。

……そのうちみんな殴り合いになり、大乱闘になってしまった!

キララちゃんはコケたショックで気絶してるみたいで、1年女子が介抱してる。




……そうだ、当麻くん。

ハッとして当麻くんを探すと、3年男子に肩を借り乱闘の外でしゃがみこんでいた。

「当麻くん、大丈夫!?」

「お~……全然平気」

とか言いつつ、顔が真っ青なんだけど!?




「すぐ保健室行こう」

立たせようとするけど、当麻くんは立ち上がろうとしない。

「捻挫したみてぇ。氷取って来てもらってるから、このままにしとくわ」

「平気じゃないくせに。強がらないでよ……」

「まーな。けど、さやの顔みたら痛みひいた」

当麻くんはフッと微笑むと、しゃがみこんだ私の肩をポンとたたく。

「それより、キララ大丈夫か? ひっくり返ったまま動かねーじゃん」

「ちょっと見てくるね」


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