恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
キララちゃんのいる方へ歩いていき、顔を覗きこむ。

腕に大きな擦り傷ができていて、血が滲んでいた。

「大変……! すぐに保健室に連れて行かなきゃ。肩貸してくれる?」

キララちゃんの側にいた1年女子に声をかけ、担ごうとするんだけど……やっぱり女子だけでは運ぶのが辛い。

立ち上がろうとして、ちょっとよろけた体を、誰かが支えてくれた。





「……オレが行く」

へっ!?

顔を上げると、そこにいたのは悠馬くん。

「あれっ、いつからそこにいたの?」

「さっき当麻先輩んとこ行ったら、コッチの面倒みてこいって言われてさ。

ったく、このバカオンナ……。当麻先輩にケガさせてタダですむと思うなよ?」

悠馬くんはキララちゃんをニラみつけてる。

「今はそれどころじゃナイでしょ。早く連れて行ってあげて?」

「お~、そんなんわかってるっつの。報復は、後日だ」

報復っ!?




「ちょっと……キララちゃんになにする気?」

「別に~。さやさんは、当麻先輩についててやって。そのうちケンカに入っていきそーだから、ちゃんと止めてくれよ?」

確かに……。

青ざめた顔しながらも、当麻くんはみんなの乱闘をジッと見つめてる。


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