恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「悩むな~。ホントのこと言わずにこのままほっとくか、事実を話すか……」

「ホントのこと言ったら? だって、してないんだし」

「だよなぁ……」




当麻くんとろう下で話しこんでると、たまたま1年の女子が私たちの横を通りすぎた。

「あっ、密会してる! あの先輩、二股かけられてるのかなぁ」

コソコソ言ってるけど、バッチリ聞こえちゃった。

しかも『密会』とか『二股』って!

私が本命なんですけど!?




思わずなにか言いそうになった私を、当麻くんが制した。

「やっぱキッチリ言うわ。うやむやにしてても、しょーがねぇしな」

「当麻くん……」

「1年女子の間で、オレってキララの彼氏になってるみたいだし? 冗談じゃねぇな」

1年の情報なんて入ってこないし、そんなことになってるなんて知らなかったよ。

当麻くんはケータイを取り出し、誰かに連絡していた。




そして……。








< 425 / 471 >

この作品をシェア

pagetop