恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「アイツらバカだからさ。何人か抜けて、オレが行った病院までついて来てやんの。

キララのわがままで、たくさんのひとに迷惑かけた。なのに、お前……一度も謝りに来なかったよな?」

「そっ……それは。だって当麻様が……」





――ガッシャーン!!

ひゃあっ……!

当麻くんが足で机を蹴飛ばした音が、静かな放課後の空き教室の中に響き渡る。

「オレがなんだ? まずワビ入れんのが先だろーが。言い訳してんじゃねーよ」

……怖っ。

緊張感が漂う中、私までもがビクビクしてしまう。

悠馬くんは腕組みしたまま、かったるそうな表情でふたりのやり取りをジッと見ていた。




キララちゃんはジワリと目に涙を滲ませ、今にも泣きそうな表情に。

「ご……ごっ……ごめんなさい。当麻様がそんなに怒るなんて……思わなくて。

あのときは、どうしても……。一緒に……うっく……一緒にゴールしたかったのぉ」

一緒にゴールか……。

おかしなこと言ってるんだけど、ついキララちゃんに同情したくなってくる。



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