恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「しゃ~ねぇな。おぶってやるわ」

「きゃっ! ちょっと、離してよ!!」

さっきまで元気なかったキララちゃんなのに、悠馬くんに担がれたことで、またいつもの調子に戻っていた。

そして頭を思いっきりたたいてる。

「いてっ! お前さ~、ホント恩知らずだよな」

ため息つきつつ、悠馬くんは暴れるキララちゃんをおぶったまま、教室を出ていった。





当麻くんとふたりっきりになり……

また、静かな空間に戻る。

当麻くんはフフッと笑う。

「ちょっとやりすぎたか?」

「うん。あれじゃ、かわいそう」

「けど、マジだかんな。仲間に迷惑かけたのには、違いねぇし。それに、さやだって……」

「私はいいよ。当麻くんの足も、もう治ってきたし」

「そっか。アレでもう、オレんこと好きとか思わねーだろ」

「多分ね……。っていうか、逆に敵対心もたれちゃったりして」




「それでもいーわ。あいつ、あーでもしねぇとオレのこといつまでも追いかけそーだったし?

口で言って聞かないヤツは、態度で示すだけ」

態度で示す範囲、ちょっと越えすぎてた気もするけどね……?

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