恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
リビングまで行くと、ニッコリ笑顔のキララちゃんと、焦ってる当麻くんの姿が目に入ってきた。

「キララちゃん。あのね、今日は当麻くんたまたまウチに泊まってて」

弁解しようと思って、キララちゃんに近寄ると……。

「当麻様、さやさん。おはよーございます! えーっと……あの。どこにいるのかな」

どこって、誰が?

当麻くんと顔を見合わせる。




「あ~っ! いたっ。おはようございます! 今日ね、朝ご飯持ってきたの。

それとお弁当も作ってきて。お昼は一緒してね!」

……へっ。

キララちゃんがすり寄って行ったのは、ちょうど洗面所からリビングに戻ってきた悠馬くん。

悠馬くんはキララちゃんを見て、固まっていた……。

当麻くんはブッて吹きだしてるし、悠馬くんはキララちゃんをムシしてキッチンへ入っていく。



「もうっ、悠馬様~! これ食べて! キララ特製の、激甘カレーだよ」

しかも朝からカレーっ!?

キッチンからふたりの声が聞こえてくる。

「お前なぁ、朝からカレーなんか食えっかよ」

「えーっ、だって好きって言ってたよね? じゃあお昼にどーぞ」

「弁当にカレーもありえねぇ」

「ウソ―!? せっかく作ったのに」

< 434 / 471 >

この作品をシェア

pagetop