恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
そしたら、当麻くんが一瞬目をそらした。

「あのさ。……もし、オレがやりたいことあって、そのためにしばらくさやと離れるかも。

つったら、どーする?」

えっ?

予想もしてなかった言葉に、一瞬頭が真っ白になる。

卒業したら、一緒に住むんだよね。

そうじゃなかったの?




「そんなこと急に言われても……」

「だよな。いや、例えばの話だし?」

『例えば』とか言いつつ、当麻くんの顔は、冗談を言ってるようには見えない。




「イヤ」

「……え?」

「当麻くんと離れるなんて、ヤだよ。行かないで欲しい」

ギュッとしがみつくと、当麻くんはため息をつきながら、私を抱きしめ返してくれた。





「わーってるっつの。行かねーし……」

そう言いながらも、明らかに当麻くんの声のトーンが落ちているのがわかる。

3年間、ずっと当麻くんと一緒に過ごした。

この温もりから、しばらく遠ざかるなんて、考えられないよ。



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