恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「ううん……あのね……」

どうしよう。うまく話せそうにないよ。

月ちゃんから言ってもらおうと思ったら……。

「悪い。月、ちょっとはずしてくんね?」

当麻くんが月ちゃんを部屋から出ていくように促し……月ちゃんは黙って部屋の外へと出ていった。




当麻くんは私の頭をなでてくれて、心配そうに見つめてくる。

「さや、どーした。言ってみ」

「あのね……」

ダメ。あのね、しか言えない。

なんて言ったらいいんだろ。

そのうち当麻くんが私を腕の中に入れて、ギューッと抱きしめてくれた。




……あったかい。

「なんでも受けとめる。言えって」

その言葉で、不安で凝り固まっていた気持ちが、一気に解放された気がした。

そうだよね。当麻くんには、まず先に話さなくちゃいけないんだから。

相談して、これからどうしたらいいか一緒に考えよう。


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