恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「しかも……オレんち家庭崩壊で、当麻先輩に今まで色々面倒みてもらってたつったら……」

え……なんの話?

悠馬くんは神妙な面持ちで話を続ける。

「『ココに一緒に住んだらいいよ』とまで言ってくれて。

オレ……そこまで甘えるわけにいかないし」

はいっ!?

なんなの、その作り話!

私がいつ『一緒に住んだらいいよ』なんて言ったぁ?



呆れてモノも言えないよ。

「そうか……さやがそんなコト。優しいからな、さやは」

当麻くん、スッカリ信じてる。

コレは……ヤバくない?



「当麻くん、私そんなの一言も……」

「さやさん。オレの手前そう言ってくれただけですよね。

いいですよ、その優しい気持ちだけで」



< 55 / 471 >

この作品をシェア

pagetop