恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「…………」

おいしい。

パンも買ったパンじゃなくて、ホームベーカリーで焼いてくれてて、

卵のふんわり具合も最高……。

これで性格良ければなぁ~なんて、いつも思っちゃう。



目線をサンドイッチから悠馬くんに移すと、

ちょうど私のとなりのイスに座ろうとしていた。

「えっ……なに!?」

「なにって、オレも食いたいんですけど」

そっか……。

だけど、別に一緒に食べなくても。

視線をそらして、

そこで会話が途切れると思ってたのに、

悠馬くんは続けて、私に話しかけてきた。

「ねぇ、さやさん」

私の方を向き、なぜか小声で……。




「な、なにっ?」

「そんなビビってんなよ。……あのさ、当麻先輩の事だけど」




また、別れろとか?

せっかくのおいしい朝食が、マズくなっちゃう……。

身構えてると、

悠馬くんの口から出てきたのは、

意外な言葉だった。


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