恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「さや、そろそろ行かねぇと。準備は?」

「あとは、着替えるだけ。すぐ戻ってくるね」



学校の決まりで、出発時と帰る日は制服なんだ。

向こうに着いたら、着替えていいみたい。

急いで朝食をすませ、2階へ上がった。

制服に着替え、キャリーケースを手にする。


よ~し、準備完了!

修学旅行に行って来ます。



当麻くんと、素敵な思い出が

作れますように。



ドキドキしながら階段をおりると、

玄関の所で当麻くんが待ってくれていた。



「さや、荷物貸して」

さっと伸ばされる腕。

「いいよ。自分で持てるように、キャスター付きにしたんだから」

「いいから貸せって」

グイッと強引に、キャリーケースをもぎ取られた。

「……ありがと」

「おぅよ。んじゃ、悠馬行ってくんな」


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