手のひらの温度


帰る方向が一緒だと言って隣を歩いてる暁人さんが言った


「顔にかいてあったw僕らが上手いかどうか」


「ふーん。
その表情からするとかなりの自信があるんですね」



「まぁね。
夾のギターは激しい音、愁は完璧なリズムを刻む、ひなちゃんの自由な低音、そして僕のギター…。完璧だよ」


そう言って電車に乗り込んだ


どれだけ自分に自信があるのよ、こいつ


「ひなちゃんもこれ位の自信持ってね。てゆーか持たなきゃ駄目」


こいつはエスパーか
ちくいち私の心を読む


「……自信ね。持てるようなバンドならね(笑)じゃあ、私ここで降りますから」



「ん。また明日」



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