手のひらの温度



ぼけっと遠くからライブハウスを眺めてた



するとまた男が話しかけてきた



「ねぇねぇー」


またキャッチか何かなんでしょ…

まぁ、私の顔見たらどっか行くだろう


なんて思って振り返り男を見上げた


「うわ、ごめん小学生!?」


やっぱり彼は驚いた

「違います。高校生です」


「え、まじで高校生?声まで幼いんだねw」


コンプレックスなのに…
ずけずけと物を言う男だ


イライラがつのる


「てゆーか何の用ですか?」

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