手のひらの温度



さっきまでの考えは全て吹き飛んだ


早く……………

早く彼女と音を重ねたい


本能のままに音と音をぶつけ合いたい

久しぶりの興奮だった








でも僕の中で大きくなる感情



それは激しく醜い嫉妬心




僕以上の天才は認めたくない

僕以上は現れないでくれ



目の前の少女が憎い

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