まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~


朝食の準備と紅茶の支度、そして坊ちゃんを送り出した後に食器を洗って掃除を……そう考えているうちに、少しずつ心が穏やかになり、緊張がほぐれ、やがて安らかな眠気が私を迎えに来た。


「そういえば部屋を換気するのをすっかり忘れていたなぁ。起きたらまず換気をしなければ……」


そう思ったところで私は、眠りの中へストンと落ちて行った。


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