まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~


「おっと、調子が良さそうだとは聞いてましたけど、突然こっちにに見えるとは……。アヤさん、アヤさん!誘導頼むよ~」


茹で上がった人参を鍋に放り込みながら、男性が大きな声を上げる。


彼がポテトの入ったボウルを抱えてマッシュし始めた時、先程の痩せたお団子頭の女性が私を連れにやってきた。


「どうしました?お食事はもうすぐできますよ」




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