まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~


そう思い、皿の上ですぅと鼻の奥まで香りを吸い込んだ、その時である。


いきなり、食事とは全く異質の匂いが漂ってきた。


思わず顔をしかめて匂いのする方へ振り向こうとすると、『アヤさん』が私の視界を遮りつつ他の職員に指示を飛ばし始めた。




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