まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~


「坊ちゃん、お腹がすいたのなら何か作りましょうか?」


そう調理員が聞いても、首を横に振るばかり。だからと言って、どこかへ行くでもない。ただじっと調理の下準備を眺めているのだ。


「もしかして、何か大人のする仕事に興味があるのではないか……」


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