まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~


暖炉の横に積み上げられているこの薪は、坊っちゃんがそうしてひとつひとつ与えられた課題を乗り越えてきた証拠そのものと言える。


同時にそれは、私の生まれてきた意義を成果として積み上げたものと言うことも出来まいか。


私はきっと、坊っちゃんの人生にささやかな手助けをする役割を背負って、この世に産み出されたのだろうと思う。


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