まどろみの淵にて~執事ヒューマノイドの失われた記憶~
「で、そこにいらっしゃるという事は、粗相を目撃しちゃったんですね?」
「そうなのよ。私、体張って視界をブロックしたつもりだったんだけど、ダメだったみたい。振り向いてトイレ誘導の指示を出してたら『ドン、ガタン』って音がするのよ。慌ててそっち向いたら、お皿に頭から突っ込んだみたいでさぁ。洋皿はひっくり返ってるわ、トーストは頭に乗っかってるわで、えらい有り様よ」
「あははは……」