モテ彼×ブキヨウ彼女
その後確認したところ、二階の窓に梯子が掛けられていた。
どうやらドアからではなく、窓から覗き見していたらしい。
……あたしの家族、どれだけ暇人なんだろ?
っていうか、初キスの時の凪ちゃんといい、今回の家族といい……
どうしてあたしの周りには覗き魔が多いわけ!?
怒りで真っ赤になった頬を風で冷やしながら、あたしはため息をついた。
でも……悪いことばかりじゃなかったよね?
あの邪魔がなければ、ヤキモチには気付かなかったかも知れない。
それに……あんなキス、できなかったかも知れない……。
「悔しいけど……
それだけは認めてあげるよ」
あたしは、夏の明るい夜空を見ながらポツリと呟いた。
【その4 最強!おじゃま虫家族と恋の味(*´∀`*) END】
次回、最終回です♪