涙が愛しさに変わるまで


その子も真剣に修に恋をしていた。

私と同じくらいに……。


「真依?」

「えっ?あ、な、何?」

「チャイム。鳴った。」

「あ、うん。」


笑いながら行く勇樹君と修の後ろをついて行く。


修に恋してるのはうちだけやない。

それに修は彼氏じゃない。

だから、うちがあーだこーだ言うのは変だけど、誰も修に恋しないでほしい。



幼なじみ。

そんな形でいいから、修の特別でありたい。








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