涙が愛しさに変わるまで
――ガシャーンッ!!
「ひゃっ!?」
え、何の音?
確かに何かが割れる音が頭の中に響いた。
「千夏さん、大丈夫ですか!?」
数秒後、修の焦る声が聞こえた。
カウンターに出ると、千夏さんと修が割れ物を拾っていた。
「千夏さ……。」
千夏さんの近くに行き、しゃがみこむと千夏さんの目に涙が浮いていた。
微かに震えている。
「修、頼むな!!」
「おぅ。」
千夏さんの背中に手を添えると千夏さんは、ゆっくり立ち上がった。
そのまま、休憩室に千夏さんと入った。