涙が愛しさに変わるまで



――ガシャーンッ!!


「ひゃっ!?」

え、何の音?


確かに何かが割れる音が頭の中に響いた。

「千夏さん、大丈夫ですか!?」

数秒後、修の焦る声が聞こえた。


カウンターに出ると、千夏さんと修が割れ物を拾っていた。


「千夏さ……。」


千夏さんの近くに行き、しゃがみこむと千夏さんの目に涙が浮いていた。

微かに震えている。


「修、頼むな!!」

「おぅ。」


千夏さんの背中に手を添えると千夏さんは、ゆっくり立ち上がった。



そのまま、休憩室に千夏さんと入った。




< 34 / 123 >

この作品をシェア

pagetop