涙が愛しさに変わるまで
そんな愛子が好きになる人って誰やろ。
「じゃぁ、これで終わり!」
「起立ー。礼。」
「「ありがとうございました。」」
一礼をした後、愛子がこっちに来た。
勇樹君が修の方へ行くのを見て、愛子に尋ねてみた。
「居るよね、好きな人…」
ぱっちりした目で鋭く見られた。
睨まれてるんじゃないんだけど、鋭い。
「……居るよ。」
「まじで!?」
えっ……
後ろを見たら勇樹君が目をまんまるくしてた。
さ、最悪…
聞かれてしまった。
「女だもん。好きな男くらい居るわ。」
「ま、まぁ。確かに…」