涙が愛しさに変わるまで



下を向きながら頷いた。


熱いし熱いし…。


「だから居ないって。」



「嘘だ!織田さんでしょ、織田さん!」


「はぁ!?なんで織田!?」


「清楚な可愛いギャルだもん。」


「違うし!つか、居ねーし!」


「じゃぁ、できたら教えたるわ!」


「なっ…。」



この口喧嘩、愛子の勝利ー!



その瞬間、勇樹君が助けを求めるかのような目で見てきた。



「トイレ行ってくる。」


「色気の無い女だな。男の前でトイレ行くとか言うかよ。」



「安心しな。勇樹を男なんて思ったことないから。」



ひ、酷い……


修はお腹を抱えて笑ってるし、勇樹君は沈んでるし。


愛子はトイレに行っちゃうし。






< 78 / 123 >

この作品をシェア

pagetop