涙が愛しさに変わるまで
下を向きながら頷いた。
熱いし熱いし…。
「だから居ないって。」
「嘘だ!織田さんでしょ、織田さん!」
「はぁ!?なんで織田!?」
「清楚な可愛いギャルだもん。」
「違うし!つか、居ねーし!」
「じゃぁ、できたら教えたるわ!」
「なっ…。」
この口喧嘩、愛子の勝利ー!
その瞬間、勇樹君が助けを求めるかのような目で見てきた。
「トイレ行ってくる。」
「色気の無い女だな。男の前でトイレ行くとか言うかよ。」
「安心しな。勇樹を男なんて思ったことないから。」
ひ、酷い……
修はお腹を抱えて笑ってるし、勇樹君は沈んでるし。
愛子はトイレに行っちゃうし。