涙が愛しさに変わるまで



「だって、好きそうに見えたから」


「え、や、あの…」



「私は、好きだけど?」


あまりにもにこやかな表情で言うから驚いた。



「す、好きだよ、私だって」


喧嘩を止めている最中の修を見た。


勇樹君と笑いながら話してる。


「そうなんだ。幼なじみだもんね?ずっと側に居たからだもんね」


な、なんだろう。


なんでいきなりこんなこと言い出して…。



「私も辛いときに一緒に居てくれた修が好きなんだ」


「そう…」


「怖がんないで。でも、私、修と付き合うから」



今、何気なく戦勢布告された?





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