涙が愛しさに変わるまで




「ゆ、勇樹君…?」



私が睨まれてるわけじゃないんだけど、なんだか怖くなった。




「おい」



いつもより少し低い声。



この声の主は大好きなあの人。



「なんつー顔してんだよ」



修は勇樹君の頬に軽くビンタした。



修もこの顔が苦手なのかな。




嫌そうな顔をしてる。





「ごめん、ごめん!つい!」




ニカッと笑う勇樹君。



いつもの爽やかな笑顔が出てきてほっとした。









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