エンジェリック*エイジ
エンジェリック*エイジ
Ⅰ プラットホーム
――プルルルルル
《まもなく列車が到着いたします。乗車券のご用意をお願い申しあげます》
悠里はふぅ、と息をついて、側にあったベンチに腰掛けた。
しばらく目を閉じて気持ちを落ち着かせ、もう一度目を開く。
瞬きを繰り返し、辺りを見回す。
何度やっても、目に映る景色は変わらない。
< 1 / 111 >
メニュー
Ⅰ プラットホーム