エンジェリック*エイジ
絢音から赤ん坊を受け取り、文弥はその顔を見た。
どことなく、文弥に似ているかもしれない。
小さな手足が、たまらなく愛おしい。
文弥と絢音は、顔を見合わせて笑い合った。
名前はもう、決まっている。
「……結里(ユウリ)」
かつて、共に過ごした。
かけがえのない、3人の奇跡のような時間。
その日々を、この先もずっと結びつけていく、確かな希望。
この素晴らしい日を何と名付けよう。
この命の誕生を。
この新たなはじまりを。
そしてこの、
君との再会の喜びを。
*Fin*