エンジェリック*エイジ


「しまった、乗り遅れたあぁぁぁっ!!!」

叫び声の後に、バタバタと盛大な足音が聞こえた。

音のする方に顔を向けると、ひとりの少女がこちらへ走って来るのが見えた。

「オーマイゴット!そんな神様、むごすぎます…!」

少女はそんなことを言いながら悠里の方に突進してきたかと思うと、そのまま悠里に飛びついた。

「うわっ?!なんだよあんた!」

「わたし、何も悪いことしてないのにぃぃぃ」

悠里が慌てて引きはがすと、少女はふらふらとよろめき、その場にばったり倒れ込んだ。

< 5 / 111 >

この作品をシェア

pagetop