エンジェリック*エイジ
Ⅳ 続く、永遠。
「さーて、そうと決まったら」
絢音が落ち着くのをしばらく待って、悠里は絢音の手を引いた。
そのまま絢音は立ち上がったが、目に見えないものに引っ張られるのは実に変な感覚だろう。
「今から、文弥に告白しに行くぞ」
悠里が声高らかにそう言うと、絢音は顔を赤くした。
「え、い、今から?!」
「善は急げって言うだろ?グズグズしてると文弥が絵梨子にプロポーズするぞ!それでもいいのか!」
「や、駄目です!」
悠里に脅され、絢音は即答する。
……このやり方って、天野さんの強行手段のまんまだよな。
悠里は可笑しくなって笑った。