エンジェリック*エイジ


「天国行きの列車。ここは『天国の駅』っていって、天国行きが決まっている人はここに送られてくるの」

少女のひとつひとつの言葉が、ふわふわとしていてうまく掴めない。

…『天国の駅』?

『天国行きが決まっている』?

全く意味がわからない。


返す言葉も思いつかない悠里に、少女は微笑んだまま、静かに言った。


「あなたはね、死んだんだよ」


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